ちゃう能力

スプーン曲げると何かいいことあるんか?
10時に劇場入り。
普段の生活から考えると、メチャメチャ楽なスケジュールではある。午前中にひと仕事できるわ。しませんでしたが。
劇場入りして早々にゲネプロ(リハーサル)。役者はぐだぐだですが、まあここで失敗しておいて、本番には気合を入れてもらうのですな。
いつもの写真家さんも登場して、わあわあやってるうちに無事終了。なかなか問題ないんですが、そうなると逆に不安ですな。
本番1回目。
なんとお客さんは満員に。土曜昼だというのに。
本番2回目。
まあまあ。おかしいな。
さて、ちと個人的な話ですが、
日記に個人的なこと書かないでどうする。書きます。
今回の公演に、もう長いこと疎遠になっていた昔の友人が来てくれました。
十年くらい経つかな。
本当に久しぶりで。
かつての岩橋のいろいろなダメさが、彼との間を拡げてしまっていたのだから、
もう、逢うことはないかもしれないと思っていました。
それも人生だからと、半ば諦めていました。
どうしようもなく、オレはダメな人間で、
彼は岩橋にとって一番大事な友達だったんですが、
上手くいかなくなってしまったのでした。
でも、今回、あいつは来てくれた。
あの瞬間ほど、芝居をやってて、何かを表現することを選んで、良かったと、思ったことはありません。
いきなり、昔のような友達には戻れないだろうけど、でも、あいつは、来てくれて、オレの芝居を、見てくれた。
もうそれだけで、15年も芝居やってて、本当に良かった、と、思ったのです。
それだけでも、15年やった甲斐はあった。
オレにとっての、15周年の御褒美でした。
もちろん、芝居は独りで作るものじゃないので、オレがオレがというのは思い上がってるんですがね。でも、それでも。
ああ、これはきっと、先日死んだ友人Mが呼んでくれたのだな。
きっとそうだ。
終了後、ささやかに(盛大に)飲み会。
タクシー帰宅。
寝た。
久しぶりに興奮した一日でした。