『人間臨終図鑑3』(山田風太郎/徳間文庫)

読了。完結。1・2を読んでたときには、なんだか虚無感を覚え、生きていくことが辛くなったのですが、この?は、既に成功し、余生を送った人々のことが中心になるので、それほど疲れず読み進められました。そうか、1・2は自殺とか殺害の子音が多かったからげんなりしたんだな。ここでは、ほとんどが老衰なので、それほど心苦しくなかったのでした。若い者が死ぬのを見るのはしんどい。そして、成功者の晩年が決して幸福でもないことも、それなりにしんどい。