『穂村弘の、こんなところで。』(穂村弘/KADOKAWA)

読了。このところ忘れていた穂村行脚3冊目。対談集。個々のページが少なくて物足りないが、あまり知らない世界の人も多く紹介されており、面白かった。穂村に外れなし。

●もし私が未亡人になったとき寂しくないように、あなたの声と会話ができるプログラムとか組んでよと夫にお願いしたら「再婚しなよ」と面倒そうに言われた
●日本の会社の、ミスや欠員が一切出ないという前提で組まれた業務は、都合よくぶんまわった時しか想定しないで組まれた初心者のデッキそのものである
●見る前に跳ぶ人間のやらかす錯誤や失敗が見物人に喜ばれるのは、それらが、跳べずにいる自分たちの正しさを証明しているように見えるからなのだと思う
●税理士さんからも「今はもう漫画も、パソコンが全部描いてくれるんじゃないんだねぇ。手で描いてるんだね。」って言われたので 大変だぞ。私ら世間から「PCの中に妖精飼ってて寝てる間に漫画が出来てる楽な商売」だと思われてる可能性あるぞ。
●『諸説あります』を関西弁で表しますと『知らんけど』になります