『本棚探偵 最後の挨拶』(喜国雅彦/双葉文庫)

読了。マンガ家・喜国雅彦のミステリの古書中心に語られるエッセイシリーズ。今回でラストらしいが、どうかなあ。ちょっとネタ切れにも思えるが。

【本日の写真 by twitter】残業して帰ってきたら謎のメモがテーブルに置いてあったのだった

●前に羽佐間道夫さんが声優ラジオに出た時の 羽佐間「星の数ほど色んなの演じてるのに、必ず振られるのは、エイドリアーン!やってくればっかりでねぇ」 MC「それでは音楽です。羽佐間道夫さんのリクエストで「ロッキーのテーマ」です」 羽佐間「エイドリアーン!」
●『テセウスの船』というパラドックスがある。とある船を何度も何度も修理していると 最初に使われていた部品はすべてなくなった。この船は最初の船と同じか?というもの
ちびくろサンボ絶版にして何人の黒人が救われる? 碧志摩メグの体重をBMI平均範囲内に是正すればどれだけ女性の地位が向上する? 人工知能学会誌からメイドロボを追放すればジェンダーギャップ指数が向上するか? 
●会社の人に頼まれてイラストラフを描いたら「そんなに速くさらさら描けるんだね」と言われて、まあ素直に照れたんだけど、さらに「そうやって簡単そうに描けるまでたくさん練習したんでしょ」って言われたのであの人だいすき
●美しいといってほめる場合に【美しい】とは言わない。【うつくし】というのは、もと【いとほしむ】という愛情の表現の言葉です。何かそれとなくぼかしたような色あいでせまってくるという意味では【匂う】という表現の方が、的確なのであろうかと思います。
●「オタクはクサい」は社会性溢れる正義の鉄拳で「生活保護受給者はクサい」だとポリコレ違反で殺しに来て「キモくて金のないオッサンはクサい」だと一緒になって石投げるんだよな。
●【直したい表現】「怒り心頭に達する」→○「怒り心頭に発する」
●× オタクは臭い
△ オタクに臭い人がいる
○ 臭い人に遭遇したらオタクにカウントしている
こういう話では?
●前に「18歳未満で本がなにも買えないのですが、好きです」って手紙だけ渡しにスペース来てくださった子がいて、おじさん感動してその次のイベントでその子のために1年ぶりに全年齢向本出しちゃったもん おじさんいい子は大好きなんだ
●「異世界」で小説検索したら81264件。ヤバイ。 81264人の主人公が異世界行ってる。観光地レベル。ヤバイ。 サイパンへの旅行者6万人より多い。ヤバイ。 あと異世界めっちゃ多い。 世界の独立国家数206の394倍もある。地球394個分。ヤバイ
●日本の右翼の人たちは戦前の日本を正当化する勢い余ってナチやアメリカ南部の奴隷制度まで擁護しちゃうと一緒に底なし沼に引きずりこまれちゃうから、そこはきちっと一線引いておいた方がいいよ。
●「明日ひま?」って聞いたら「どうした?ひまにできるよ」と答えられたの嬉しかった。いい関係の人には私も使っていきたい。